ボイトレ・声楽レッスンを行っています!
わたくし、実はこの半年くらいでダイエットに目覚めまして、6kgほど痩せたんです。
主に食事と筋トレで痩せたのですが、筋トレが歌に及ぼす影響がけっこうあったんですよね…!
この記事では、私が実際に感じた「筋トレが歌に及ぼすメリット・デメリット」と、
その裏付けを解剖学の専門家にも話を聞いてみたので、そちらをまとめてみようと思います!
ちなみに…詳しいダイエット方法はnoteにまとめています↓
私が5kg痩せたダイエット法シリーズ|永井友梨佳|note
筋トレをして、歌い手の私が感じたこと
主な筋トレとしては、こちらの3つをやってました。
- 二の腕痩せの筋トレ
- スクワット
- 腹筋
この中で「二の腕痩せの筋トレ」は、歌う上ではあまり影響はなかったですね。
歌に影響があったのは、「スクワット」と「腹筋」です!
では、歌にどんな影響があったのかをお話してみますね。
スクワットの影響
スクワットを1日30回、1か月くらい続けた頃に、歌の練習をしました。
そうすると、歌う時に下半身が前よりも安定して歌える感覚があったんですよね…!
重心をしっかり落とせて、足の裏が安定して、上半身は自由になっている感覚。
でもスクワットって、主に太ももの筋肉を鍛えるものだよな…?
なんでこんなに安定した感覚になったんだろう?
スクワットの影響について、解剖学の専門家にきいてみた!
私は、解剖学の専門家の先生から「音楽家のための解剖学」を学んでいます。
その先生に、私が感じた感覚を説明して、どういうことか聞いてみました。
先生の回答がこちら↓
・スクワットは、太ももの前側と後ろ側の筋肉を主に鍛える
・太ももの筋肉は骨盤とつながっており、太ももの筋肉によって、骨盤は前傾・後傾する
・骨盤は背骨と連動しており、骨盤が前傾⇒背骨が反る、骨盤が後傾⇒猫背になる
つまり、
太ももの筋肉を鍛える ➡ 骨盤や背骨のコントロールをしやすくなるということ
骨盤や背骨のコントロールは、呼吸にとってすごく重要なので、
太ももの筋肉を鍛えるのは、歌に良い影響をあたえることが多い!
上半身を柔軟にコントロールするために、意外にも太ももの筋肉を使っていたんですね…!
そして、解剖学を学ぶとわかるのですが、
「背骨をしなやかにしておく」ことは、呼吸にとってすごく重要なことなんです。
それが、なんと太ももの筋肉によって助けられていたとは…
歌いながら上半身を大きく動かしても、それを太ももでコントロールできるようになったので
下半身がぶれずに安定したような感覚になったのかもしれません。
結論として、スクワットは歌にとってメリットが多いということになりました!
腹筋の影響
続いては、腹筋についてです。
腹筋って、なんとなく「歌に必要な筋肉」って感じがしますよね?
でも私は、完全にダイエット目的で腹筋をがんばっていた時期がありました(笑)
Youtubeで探すと結構しんどいメニューもあって、それをがんばると次の日はお腹が筋肉痛になります。
そして、お腹が筋肉痛の状態で、歌の練習をしたときに、
「あれ?ブレスがしづらい…息がいつもより入らないな…」という感覚があったんです。
腹筋を鍛えると、なんとなく歌には良さそうだったのになんで…?
腹筋の影響について、解剖学の専門家にきいてみた!
さて、腹筋についても解剖学の先生にきいてみました。
すると、こんな回答が!
・筋肉痛とは、筋肉がスタンバイ状態になっていること
(スタンバイ状態=筋肉が痛んで、次の痛みに備えてこわばっている状態)
・腹筋は息を吸ったときに緩み、しなやかに動かなければいけないが、腹筋がスタンバイ状態だとその動きが妨げられてしまう(緩みきれなくなってしまう感じ)
よって、腹筋を筋肉痛になるまで鍛えるのは、歌にとってあまり良くない
な、なるほど!!
筋肉痛って、筋肉がこわばっている状態だったんですね。そりゃあ動きが鈍くなるはずだ…
解剖学を学んでわかったのですが、腹筋って思ったよりも広範囲にあるんです。
こちらの図をみてみてください↓
(春秋社 メリッサ・マルデ、メリージーン・アレン、クルト=アレクサンダー・ツェラー著 歌手ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと P.63より引用)
例えば「腹直筋」や「外腹斜筋」の縦の長さは、みぞおちから恥骨まであります。
「腹筋」というと、おへそ周りや下腹をイメージしがちですが、
実は、上半身の3分の2が腹筋で覆われているんですよね…!
この広範囲にわたる腹筋が全部筋肉痛でこわばっていたら、、
ブレスのときに違和感があって当然です。
歌のための筋肉の鍛え方
また、解剖学の先生はこんなことも教えてくれました↓
筋肉を鍛えるのには2パターンあって、
①パワーを鍛える ②コントロール力を鍛える
演奏家は、②コントロール力を鍛えた方がいい。
①パワーは、それほどいらない。
そうだったのか…!!!
演奏家が鍛えるべきなのは「筋肉のコントロール力」というのも目からウロコでしたが、
これまで歌ってきた経験と照らし合わせると、とても納得がいきます。
たとえば、一流のオペラ歌手で、ボディビルダーみたいにバキバキの腹筋の人っていませんよね( ゚Д゚)
でも、バキバキの筋肉(パワー系の筋肉)は無いけれども、
歌手たちは、しなやかな、自由自在に動けるコントロール力の高い筋肉を持っているんです。
だからこそ、声を自由自在にコントロールできるということ。
色々と頷けますよね…!
そして「コントロール力を鍛える」というのは、とても難しいんです。
なぜなら、「腹筋が割れる」ように、目にはみえないですよね。分かりづらいんです。
私がボイトレでいつもお伝えしている、ラクに気持ちよく歌える発声方法にも繋がってきますが、
歌う時の筋肉の動かし方って「程よく」動かすことがとても重要。そして、とっても難しい。
だから、独学で歌が上手くなることって稀で、
ボイトレで客観的なアドバイスをもらうことが、歌の上達への近道になるんですよね。
解剖学を学ぶことは歌の上達に繋がる!
結論としては、
・スクワットは、歌にとってメリットが多い。
(上半身のコントロール力を高めるのに役立つ)
・腹筋は、やりすぎない方が良い。
(筋肉痛になってしまうとブレスの妨げになる)
・音楽家が筋肉を鍛えようとするときは、
「パワー」より「コントロール力」を高めていった方が良い
ということとなりました。
歌手や演奏家は、ある意味アスリートでもあると思うんですよね。
演奏をするということは、自分の体を使わないと表現できません。
なので、自分の体のことを科学的に知ることは、演奏の上達のためにもとても大切なんですね。
ぜひこの知識を多くの方に知ってもらいたい!ということで、
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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました♪
永井友梨佳
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