今日ご紹介するのは、木下牧子作曲・やなせたかし作詞の「ロマンチストの豚」です。
一度聴いたら忘れられないタイトルですよね…!
歌曲集「愛する歌」の2曲目となります。
作曲の木下牧子さんって?
このブログでも多く取り上げている、私の大好きな作曲家さんです。
木下牧子さんについてはこちらの記事をご覧ください。
作詞のやなせたかしさんって?
アンパンマンの原作者として有名なやなせたかしさん。
実は詩人としてもご活躍されていました。こちらの記事をご覧ください。
「ロマンチストの豚」の歌詞
では、歌詞をみてみましょう。
ロマンチストの豚
ロマンチストの豚がいた
こころはやさしくおしりはまるく
ほそいひとみをまばたいて
いつもはなをならしていた
ロマンチストの豚 ロマンチストの豚
夢みる夜のあこがれに
みもだえしながらせつなくねむる
ロマンチストの豚がいた
暮しはひどくて希望もないが
しかしほほえみわすれずに
いつも歌をうたっていた
ロマンチストの豚 ロマンチストの豚
夢みる夜のあこがれに
みもだえしながらせつなくねむる
ロマンチストの豚がいた
ある晩背中に翼がはえた
白い翼をはばたいて
豚は空へとんでいった
ロマンチストの豚からは
それっきりなんのたよりもない
やなせたかし 詩
ストーリーになっていて、可愛らしい歌詞ですよね。
やなせたかしさんワールド全開!って感じです。
でも、よくよく内容を読み込むと謎も多くて、
「夢見る夜のあこがれに みもだえしながらせつなくねむる」
豚はなににあこがれてるんだろう?せつなくねむるということは、叶えられていないのかな?
また、最後に、豚にはなんと翼が生えて飛んで行ってしまいます。
たよりがないということは、どこかで幸せに暮らしてるのかな?
豚のあこがれは叶えられて、せつなくねむることも無くなっているのかもしれませんが…
そこは謎のままです。
いろいろ想像がふくらんで、楽しい内容ですよね(*^^*)
曲調もおもしろい!
曲は、8分の6拍子でとても軽やかだし、コメディー感があります(笑)
前奏からして、おもしろいことが始まりそうな予感(笑)
個人的には、歌のいちばんさいご「それっきりなんのたよりもない」の所が大好きです。
漫才でいうところのオチですよね。見事です。
はじめて聴いたひとでも、クスっと笑えるような本当にたのしい一曲です。
木下牧子さんの作曲エピソード
この記事を書くにあたり色々調べていたら、
木下牧子さんの旧公式サイトのQ&Aに、歌曲集「愛する歌」の作曲エピソードが載っていました!
(旧公式サイトなんて、、よくみつけたぞ自分!!)
「愛する歌」の10曲は、およそ20年にもわたる歳月のなかで作曲されたんだとか。
しかも、「ロマンチストの豚」は、木下さんの浪人時代に書かれた曲みたいですね…!
浪人時代ということは、18~19歳?
しかも、ピアノ科から作曲科に転向するための猛勉強の最中に書かれたというのだから
すごいとしか言いようがありません…!!
老若男女たのしめる一曲
個人的に、この曲は本当に重宝していて(笑)
高齢者向けの場面でも、子供向けの場面でもこの曲をうたうと楽しんでもらえるんですよね。
童謡ではないけれど、本当に親しみやすい歌曲。
歌曲になじみのない方でも、その魅力を発見してもらえる曲だと思います。
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