ボイトレ・声楽レッスンを行っています!
歌うことは好きだけど、歌っていると苦しい感じがする、
というお悩みがある方は多いと思います。
実はこれ、とある負のループにハマってしまっている可能性があるんです…
この記事では、「歌うのが苦しい負のループ」から抜け出して
気持ちよくのびのびと歌えるようになる方法を解説してみようと思います!
「歌うのが苦しい」ってどういう状態?
ではまず、歌うのが苦しいってどういう状態なのでしょうか?
歌うのが苦しい時というのは、
「ノドや体に力が入りすぎている状態」であるのがほとんどです。
歌う時には、呼吸やノドのコントロールするために、たくさんの筋肉を使います。
筋肉というのは、「ほどよく力を抜いて、リラックスした状態」が、一番しなやかに働いてくれるんです。
なので、力が入りすぎていると、筋肉もこわばって働きにくくなるんですね。
陸上選手や水泳選手は、レースの前に体をブラブラさせていますよね?
あれは、余計な力を抜いて、筋肉をしなやかに働かせるための動きなんです!
筋肉が最大限のパフォーマンスを発揮するのは「ほどよく力を抜いた状態」というのは、歌も同じ!
そして、力が入りすぎたまま歌っていると声があまり伸びないので、
「やばい、声出ない!」と焦ってきます。
そうすると、声を出そうとしてがんばりすぎて、さらに余計な力が入ってしまうことがほとんどなんです。
なので、
ノドや体に力が入る
⇒筋肉が動きづらくなる
⇒呼吸が浅くなり、声があまり出ない
⇒やばい!と焦って、がんばって声を出そうとしてさらに力が入る
⇒筋肉がさらに動きづらくなり、声がもっと出なくなる
という「負のループ」にハマってしまうことってすごく多いんですよね。。
では、逆に、気持ちよくのびのびと歌えている時ってどういう状態なのでしょう?
基本的には、上の「負のループ」の逆の状態です↓
ノドや体の力がほどよく抜けている
⇒筋肉がしなやかに動く
⇒呼吸が深くなり、のびやかに声が出る
⇒気持ちよく声が出て体もラクなので、さらに余計な力が抜ける
⇒さらに筋肉がしなやかに動いて、どんどんのびやかに声が出る
このように、歌うことって、本来は体にとってとても気持ちいいことで、
決して苦しいことではないんです!
私のボイトレにも、「歌う時苦しい」と悩んで来られる方がたくさんいらっしゃいます。
生徒さんのひとり、Rさんも、ボイトレ開始当初はとても苦しそうに歌っておられました。
まさに、この「負のループ」のような状態だったんですね。
でもそこからボイトレを重ねて、理想的な発声に近づくほど
「こんなにラクに声がでるんだ!」とびっくりされています。
Rさんの成長について、詳しくはこちら↓
「負のループ」から抜け出すには
では、「負のループ」から抜け出すにはどうすればよいのでしょうか。
まずはじめに、この下線の部分の意識を少し変えてあげることが重要です。
ノドや体に力が入る
⇒筋肉が動きづらくなる
⇒呼吸が浅くなり、声があまり出ない
⇒やばい!と思って、がんばって声を出そうとしてさらに力が入る⇒筋肉がもっと動きづらくなる
声が出なくて「やばい!」と思った時には、がんばって声を出そうとしますよね。
でも、それでさらに苦しくなる場合、その「がんばり方」が間違っている可能性が高いんです。
「がんばる」の方向性が、「力を入れる」方向に向いてしまっていたり、
「声をもっと出そう」「息をたくさん吸おう」と意識することで、
さらに力が入ってしまっていることが多いんですよね。
なので、ここでの意識をガラッと変えてあげることが重要。
「がんばり方」の方向性を変えてあげる感じですね。
発声改善をする時に大切なこと
では、ここから具体的な改善方法をいくつか解説していきたいのですが、
その前に、大切なことをひとつお話しておきます。
それは「全ての改善方法が、全員に当てはまるわけではない」ということ!
なぜかというと…
私たちの声や体は、ひとりひとり違いますよね。
体や声帯大きさ、筋肉の可動域、歌っている時の感覚など、本当に人それぞれです。
なので、例えば、AさんとBさんが同じように「歌う時苦しい」という悩みを持っていたとしても、
AさんとBさんに全く違うアドバイスをした方が良くなる、ということは、
私が日々ボイトレをしていても、多々あります。
(人によって本当に違うんです。歌って本当に難しいですよね(^^; これが面白さでもあるのですが…)
なので、全部の改善方法を取り入れるのではなく、自分に合った方法をみつけていく必要があります。
独学でなんとかしたい場合は、色んな方法を試しながら、自分が一番ラクに歌える方法を探してみてください。
…と言いましたが、正直、独学で自分に合った改善方法をみつけるのは、かなり難しいです。。
本気でなんとかしたい!ラクに気持ちよく歌えるようになりたい!という方は、
ボイトレでプロから客観的なアドバイスをもらうのが、一番の近道です。
私はオンライン無料体験レッスンも行っています!相談に乗りますので、一度来てみてくださいね。
「負のループ」から抜け出すための方法
それでは、ここから「負のループ」から抜け出すための具体的な方法を、3つ解説してみようと思います。
「呼吸はがんばらなくてもいい」ということを理解する
具体的な方法その1は、「呼吸はがんばらなくてもいい」ということを理解する、です。
歌う時は、たくさん息を吸いたいですよね。
そんな時、私たちはどうしても、がんばって(=力を入れて)たくさん呼吸をしようとしてしまいます。
でも、実は「呼吸ってがんばらなくてもたくさん吸える」んです。
実際、私たちが眠っている時って、すご~く深い呼吸をしています。
でも、眠っている時ってすごくリラックスした状態ですよね?
決してがんばって呼吸しようとはしていないと思います。
つまり、眠っている時と同じくらいリラックスした状態で深い呼吸はできる、ということなんです。
まずはこのことを理解して、
がんばって呼吸するんじゃなくて、「リラックスした方が深い呼吸が出来るんだな」と
意識を変えてあげることが重要です。
そして、息を吸う時には「腰周りをゆるめて、腰がフワッとふくらむ」ような感覚で吸ってみましょう!
力を入れて吸うのではなく、力をゆるめて吸うのが重要です。
今まで一生懸命呼吸をしていた方は「緩めるだけで大丈夫?」と不安になると思いますが、
不安になるくらい緩めちゃって大丈夫です◎
息の吸い方について、詳しくはこちら↓
ブレスって、驚くくらいラクにたくさん吸えるものだし、
この感覚をつかむと、体はラクに、だけど声はどんどん伸びやかになっていきます!
「歌う=がんばること」という意識をやめてみる
具体的な方法その2は、「歌う=がんばること」という意識をやめてみる、です。
「歌う=がんばること」というのを、無意識に思い込んでいる方も意外と多いんです。
どういうことかというと、例えば歌う時に、
大きな声をださなきゃ
口を大きくあけなきゃ
息をたくさん吸わなきゃ
ということを、無意識に思い込んでいたりします。
このようなことを思いながら歌っていて、苦しいな~という場合は
この心がけが、体を力ませている原因となっている可能性があります。
なので、そういう場合は、このように意識を変えてみてください。
大きな声をださなきゃ
⇒大きな声はださなくてもいい、ラクに息を流すだけ
口を大きくあけなきゃ
⇒口は大きくあけなくてもいい、ラクに動かすだけ
息をたくさん吸わなきゃ
⇒息はたくさん吸わなくてもいい、ラクに気持ちよく吸う
「意識を変えるだけで、声が変わるの?」と思われるかもしれませんが、
心と体って繋がっているので、意識を変えることはとっても重要です。
意識や思い込みを変えてあげるだけで、歌声がぐんと良くなることは多々あります!
どうしても力が入ってしまう方は、一度試してみる価値ありです。
あくびの空間をあけてみる
具体的な方法その3は、あくびの空間をあけてみる、です。
この方法は、高音になると苦しくなったり、ノドが締まる、という方におすすめ。
息を吸う時に、口の奥の空間をフワッとあけて
あくびをするような感覚で歌う、というものです。
詳しい方法はこちらの記事にまとめています↓
あくびの空間(口の奥の空間)をあけてあげると、声が響く空間ができるんですよね。
そうすると、息も流れやすくなって、ラクに歌えるようになります。
力を抜くのって難しいけど、努力する価値アリ!
「歌うのが苦しい負のループ」から抜け出す方法、いかがでしたか?
読んでみて頭では理解できたと思うのですが、
これを実際に身に着けようとすると、実はけっこう難しいし時間がかかるんですよね。。
力を入れるのは割と簡単だけど、力を抜くのって本当に難しいんです。
(私も以前は色んな所に力が入っていて、力を抜くのにはすごく苦労しました…)
独学で練習するのも悪くないですが、上手くいかないことも多いと思います。
なので、「歌う時の苦しさをなんとかしたい」「気持ちよく歌えるようになりたい」という方は、
ぜひ、ボイストレーナーの私を頼ってください\(^^)/
まずはオンラインの無料体験レッスンで、歌のお悩みをきかせてくださいね♪
ボイトレや声楽レッスンが初めての方、初心者さんも大歓迎です!
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/
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