ボイトレ・声楽レッスンを行っています!
みなさんは歌をうたう時、どんなことに気を付けていますか?
「口を大きくあけなきゃ」と思っている方は多いのではないでしょうか。
音楽の授業でそうやって習った人も多いですよね。
でも実は…
歌がうまくなるためには、口を大きくあける必要はないんです…!
むしろ、口を大きくあけるのはデメリットが多いんですよね( ゚Д゚)
実際、私のレッスンでは口を大きくあけるのをやめたことで、
声が出やすくなったり、高音が出るようになった方が何人もいらっしゃいます。
今日は、この「口を大きくあける」ことのデメリットや、
じゃあ口はどうすればいいのか、など解説していこうと思います♪
「口を大きくあける」とは?
音楽の授業で「口を大きくあけて~!」と先生に言われたとき、
多くの人は、「口先(唇)を」大きくあけようとしますよね。
実は、これが間違いなんです…
口先(唇)を大きくあけるんじゃなくて、口の中をあけるのが本当に必要なこと。
ここが、勘違いが多いところじゃないかなと思います。
では、次からは口先(唇)を大きくあけることのデメリットを解説していこうと思います。
口先(唇)を大きくあけるデメリット
アゴに力が入りやすくなる
口を大きくあけよう!と思ったとき、みなさんはどうしますか?
アゴを大きく動かそうとする方がほとんどだと思います。
そうやってアゴを必要以上に大きく動かそうとすると、それが力みに繋がってしまうんです。
アゴの周りの筋肉は、実は喉周辺にも繋がっています。
なので、アゴに力が入ってしまうと、喉にも力が入りやすくなるんです。
喉に力が入ると、当然声のコントロールが難しくなってしまいます…。
頭が後ろに傾いてしまう
口をあけようとしたときに、口を上下にあけようとする方は多いと思います。
でも実は、口って上下には開かないんです。
こちらの図をみてみてください。
実は、このみどりで覆われた部分は全部でひとつの骨のかたまりで、
このかたまりは一体で動きます。
なので、上の歯や上唇は、頭全体と同じ動きをするんです。
下あご(下の歯や下唇がある部分)は、別の骨で、
こめかみのあたりに関節があり、そこで動くことができます。
なので「口をあける=下あごの骨を下に下げる」ということなんです!
でも、これを勘違いして、口を大きくあけようとしたときに
上唇を上に持ち上げようとしてしまうことがあります。
そうすると、、頭全体が後ろに傾いてしまうことになるんですね。
頭全体が後ろに傾いてしまうと、歌にとって色んなデメリットがあります。
- 首の骨で頭を支えきれず、喉周辺の筋肉に余計な力が入ってしまう
- 声を出すときの空気の通り道が曲がってしまう
などなど。
なので、口を大きくあけようとするとリスクがあるんですね。
じゃあ、口はどうすればいいの?
結論から言うと、
口先(唇)を大きくあけるんじゃなくて、口の中の空間をあける
というのが大切になります。
※余談※
おそらく「口の中をあける」という指導が勘違いされて、「口を大きくあけなさい」という学校の指導がでてきてしまったのかな、と思います。もしくは、口をがんばって動かした方が「がんばってる感」が出て見栄えが良いというのもあるかも…
でも、この「口を大きくあけなさい」という指導で声が出しづらくなっている場合も多々あるので、あまりよろしくないんですよね(>_<)
じゃあ、口先(唇)はどうすればいいかというと、
口先(唇)は、喋っている時と同じくらいの動かし方でOKなんです。
具体的な練習方法もご紹介してみますね↓
- 鏡を用意します。
- 鏡の前で、今歌っている曲の歌詞を読んでみます。
その時の口の動き具合をよく覚えておいてください。 - 次は、さっき読んだところを鏡の前で歌ってみます。
すると、歌になったとたんに、口をがんばって動かそうとしているのに気づくと思います。
(無意識に口をがんばって動かしている場合も多いので、まずは気づくことが大切) - 次は、鏡の前で 読む⇔歌う を繰り返しながら、
読んでいる時と同じくらいの口の動かし方で、歌えるようにしていきます。
唇やアゴは、言葉を発音できるくらいの動きがあれば十分で、それ以上に動かす必要はありません。
普段喋っているくらい力を抜いた状態で、発音は十分できていることが多いんです。
そして、口先ではなく、口の中の空間をあけることは重要になってきます!
口の中の空間をあけてあげると、響きが豊かになったり、高音が出しやすくなったりします。
口の中の空間をあける方法は、こちらの記事で詳しく解説しています↓
口元の余計な力が抜けてくると、声がかなり伸びるようになります。
ぜひ試してみてください!
試してみてもいまいち効果が感じられない、という方は、
やり方が間違っているか、声が出しづらい別の原因があるかもしれません。
そんな方は、私のオンライン無料体験レッスンに一度来てみてくださいね(^^)/
声が出ない原因は人それぞれ違うので、レッスンではあなたに合ったアドバイスをさせてもらいます♪
口は大きくあけなくていいんです!
「口は大きくあけなくていいんですよ」というのは、
私のレッスンでもたくさんの方にお伝えしていますが、最初はみなさんとってもびっくりされます(笑)
(まあ、小さい頃から「口を大きくあけて歌って!」と言われ続けていたので当然ですよね…)
そして、思い切って口を大きくあけるのをやめて、アゴや舌の力を抜くと
声が出やすくなった!歌いやすくなった!という方がほとんどなんです。
私のボイトレの生徒Yさんも、アゴの力を抜くことで高音が出るようになりました↓
アゴの力を抜いたり、口の動きを改善するのは独学では結構難しいです。
「うまくいかないな~」という方は、オンライン無料体験レッスンにて相談にのりますので
お気軽に参加してみてくださいね!
みなさんが、少しでもラクに気持ちよく歌えるようにお力になれれば幸いです(*^^)
(初心者さん、ボイトレが初めての方も大歓迎です!)
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/
声楽講師 永井友梨佳 ⇒詳しいプロフィールはこちら
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