ボイトレ・声楽レッスンを行っています!
歌の練習をしていて、アゴや舌に力が入ってしまうことってありますよね。
高音になればなるほど、力が入ってしまう人も多いと思います。
実は、アゴや舌の力を抜いて歌えるようになると、
ラクに声が出るようになったり、高音が出やすくなったりもするんです!
今回は、「アゴや舌の力を抜く方法」をいくつかご紹介してみようと思います!
なぜアゴや舌の力を抜くことが重要なの?
では、まずは「なぜアゴや舌の力を抜くことが重要なのか」を解説してみますね。
口の中の空間が狭くなってしまう
アゴや舌に力が入っていると、口の中の空間が狭くなってしまうことが多いんです。
そうすると、声が響く空間が狭くなってしまい、
ペタッとした潰れたような声や、響きの無い声になってしまいます。
高音になると苦しそうな声になってしまう人がいますが、
それは、アゴや舌に力が入ってしまった結果、
口の中の空間が狭くなり⇒響きがなくなってしまっている状態なんですね。
喉が力みやすくなる
筋肉は、近くにある筋肉の影響を受けやすいという性質があります。
例えば、ある筋肉が力んでいると、その周りの筋肉も力みやすくなる、という感じです。
そして実は、舌を動かす筋肉のすぐ近くに、喉を動かす筋肉があるんです。
なので、「舌が力む ≒ 喉を動かす筋肉も力む」ということになってしまうのです。
舌やアゴが力むと ⇒ 喉を動かす筋肉も力む ⇒ 声帯のコントロールがしづらくなってしまう
という、負のループにはまってしまうんですよね…
力を抜くのってとても難しいこと
アゴや舌の力を抜くのが、いかに大切かがわかっていただけたと思います!
では、次に具体的な方法を紹介していきたいのですが、
その前に、ひとつだけ知っておいてもらいたいことがあります。
それは、「力を抜くのはとても難しい」ということ…!
まず、アゴや舌の力を抜くのには、とても時間がかかります。
私の生徒さん達も、人によって差はありますが、遅くとも数か月くらいかけてようやく力が抜けるようになってきます。
私の生徒のYさんも、時間をかけてレッスンを重ねた結果、舌やアゴの力が抜けて高音が出るようになりました↓
(ボイトレに通っていても数か月はかかるので、独学だともっと時間がかかります)
なので、今アゴや舌に力が入ってしまっている方は、
焦らずに長い目でみて、コツコツ練習しよう!という心構えが大切です。
そしてもうひとつ。
「どの改善方法が効果があるのか」というのは、人によって違うんです。
私たちの声や体というのは、ひとりひとり違います。
そして、歌っている時の体の感覚も、ひとりひとり違います。
たとえば、AさんとBさんが同じようにアゴに力が入っていても、
AさんとBさん、全く違う改善方法がしっくりくる、という場合も多々あります。
「どんな方法が自分に合っているかなんてわからないよ!」と思いますよね💦
実は、その通りなんです。
あなたの声にどの方法がぴったりか、というのは、正直実際に歌声を聴かないとわかりません。
なので、独学で限界を感じていらっしゃる方は、私のオンライン無料体験レッスンに一度参加してみてください!
実際に歌声をお聴きすることができれば、あなたの声に合ったアドバイスをすることができます(^^)/
このように「アゴや舌の力を抜く」のは結構大変なんですよね。。
でも、アゴや舌の力が抜けてくると、本当に気持ちよく歌えるようになります!
(私自身もそうでしたし、私の生徒さんたちも、時間をかけて徐々に気持ちよく歌えるようになっています♪)
気持ちよく歌えるようになると、歌うことがどんどん楽しくなりますよ(^^)/
アゴや舌の力を抜く方法
では、おまたせしました!
ここからは、アゴや舌の力を抜くための具体的な方法を、3つ解説してみます。
先ほどお話した通り、全部の方法が全員に当てはまるわけではありませんので、
試行錯誤しながら、自分に合った方法を探してみてくださいね♪
(自分に合った方法がわからない!という方は、オンライン無料体験レッスンにきてみてください)
アゴや舌を動かしている筋肉をほぐす
ひとつめの方法は、「アゴや舌を動かしている筋肉をほぐす」です。
アゴや舌に力が入りやすい人は、日常的に筋肉が固まってしまっている場合があります。
なのでまずは、アゴや舌を動かす筋肉を、マッサージしてほぐしてあげましょう。
歌う前にマッサージをしてあげると良いですよ◎
それでは、筋肉とそのマッサージ方法を、いくつかご紹介しますね。
咬筋(こうきん)
咬筋(こうきん)は、アゴを閉じたり、食べ物を噛む時に使う筋肉です。
頬骨の下あたりにあります↓
咬筋がかたい状態だと、アゴが力みやすくなります。
咬筋をほぐすには、頬骨の下あたりを両手でマッサージしてあげましょう。
側頭筋(そくとうきん)
側頭筋(そくとうきん)も、アゴを閉じるのに使う筋肉です。
こめかみから、頭を覆うようにある大きな筋肉です↓
こめかみに手を当てて、口を開けたり閉じたりしてみてください。
そうすると、こめかみのあたりが動いている感覚がありますよね?
その動いているのが、側頭筋です。
側頭筋をほぐすには、こめかみのあたりを両手の指でヘッドスパのようにほぐしてあげるのが◎
なかなか気持ちいいですよ(^^)
下あごの骨の裏側
下あごの骨の裏側には、舌を動かす筋肉が集っています。
この、丸で囲っている部分です↓
なので、舌の力を抜くにはこの部分をほぐしてあげるのが効果的。
下あごの裏側を、指で優しく押してあげながらほぐしてみましょう。
姿勢を見直してみる
ふたつめの方法は、「姿勢を見直してみる」です。
姿勢って、一見アゴや舌に関係がなさそうですが、
姿勢が悪いことが、アゴや舌の力みに繋がっている場合もあります。
なので、姿勢を見直してみるのもオススメです。
歌っているときの姿勢を、横から鏡でみてみてください。
頭が前に出ていたりしませんか?
腰が反ったりしていませんか?
頭が前に出てしまっていたり、反り腰の状態だと、背骨で頭をうまく支えることができません。
その結果、バランスをとるためにアゴや舌が力んでしまうことがあるんです。
私がレッスンでお伝えしている、姿勢の整え方がこちら↓
1.両足は軽く開いて、足の裏全体に均等に体重がのるようにします。前のめりになったり、後ろ体重になったりしないように。
2.ひざはピンと張りすぎないように。少し緩めるくらいが◎
3.腰~背中~首まで、背骨がひとつひとつ、まっすぐ積みあがっていくイメージをします。背中を反らせたり、猫背になりすぎないように。
(正確には背骨は緩くカーブしていますが、あくまでイメージとして真っすぐ積みあげます)
4.頭蓋骨(頭)は、首まで積みあがってきた背骨の上に、ポンっと乗っかるイメージです。
「口を大きく開けよう・動かそう」をやめてみる
みっつめの方法は、「口を大きくあけよう・動かそうをやめてみる」です。
歌う時に、「口を大きく開けよう・動かそう」と意識していませんか?
もしその状態でアゴや舌に力が入っていたとしたら、
一度、「口を大きく開けよう・動かそう」とするのをやめてみてください。
歌の現場では、今でも「口を大きく開けよう」とよく言われていたりするのですが、
実はこれ、誤解されていることが多くて…。
歌のために必要なのは、口を大きく開けることよりも、口の中の空間をあけることなんです。
そして、口を必要以上に大きく開けようとすると、アゴや舌の力みに繋がることが多いんですよね…。
普段喋っている時、私たちは、口周り(アゴや舌など)を、無意識にラクに動かしていますよね?
実は、歌う時も、口周りは喋っている時と同じくらいラクに動かすだけで、十分発音はできるんです。
私の生徒さんでも、
「口を大きく開けようとしなくていいですよ~」
「アゴや舌、唇の力を抜いて、ラクに歌詞を歌ってみましょう」とお伝えすると
力みが取れて、響きのある声に変わる方が多くいらっしゃいます。
おわりに
「アゴや舌の力を抜く方法」いかがでしたか?
アゴや舌の力が抜けると、高音も出やすくなるし、
なによりも、本当にラクに気持ちよく歌えるようになるんです!
今回ご紹介した方法を試してみても、うーん上手くいかないな、という場合もあると思います。
その場合、自分に合っていないか、やり方が間違っているかもしれません。
(アゴや舌が原因じゃない場合もあります)
私が、実際に歌をお聴きしてアドバイスするのが一番手っ取り早いので、
悩んでいらっしゃる方は、ぜひ一度オンライン無料体験レッスンに来てみてくださいね!
ひとりでも多くの方が気持ちよく歌えるように、少しでもお力になれれば嬉しいです(^^)/
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました♪
声楽講師 永井友梨佳(プロフィ―ルはこちら)
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