ボイトレ解説

歌のために必要なのは腹式呼吸?胸式呼吸?【ボイトレ方法解説】

ゆりか先生
ゆりか先生
声楽講師の永井友梨佳です♩

 

歌が上手くなるためにとても重要な要素のひとつが、ブレス(呼吸)です。

歌のブレスというとまず思い浮かぶのが「腹式呼吸」や「胸式呼吸」といった言葉。

だけど、腹式呼吸や胸式呼吸ってなんなの?どうやって習得するの?

というギモンもありますよね。

そこで、今回は腹式呼吸・胸式呼吸とはいったい何なのか、

そして歌のためのブレスの具体的な練習方法も解説してみます!

 

腹式呼吸と胸式呼吸どっちがいいの?

ではまず本題から。

結論から言ってしまうと、私は「腹式呼吸・胸式呼吸」という言葉を使いません!(え!?)

そうなんです(笑)

10年以上歌と向き合ってきて、解剖学も学んできた私の考えでは、

「腹式呼吸・胸式呼吸」と分けて考えるのがそもそも違うと思うんですよね。

 

体の中で呼吸を担当している臓器は、みなさんご存じの「肺」です。

腹式呼吸・胸式呼吸という言葉を、解剖学的にすごくざっくり解釈すると、

腹式呼吸:どちらかというと肺の下の方を使う呼吸
胸式呼吸:どちらかというと肺の上の方を使う呼吸

となるんですよね。

 

ですが、少しでも多くの空気を肺に取り込むためには、

肺の上から下まで、肺全体を使った方が絶対効率的なんです!

例えば、「腹式呼吸が大事だから、ブレスの時に胸を動かさないで」という先生もおられますが、

私的にはうーん?という感じで。

肺全体を使うなら、もちろん胸も動いてOKなんですよね!

(でも、胸に力が入っていたり、無理に動かすのはNG。リラックスした状態で自然に動く状態が良いです◎)

 

なので、私のレッスンでは「腹式呼吸・胸式呼吸」という言葉は使わずに、

リラックスした深い呼吸」が出来るようにお伝えをしています。

この呼吸で、実際に多くの生徒さんがラクに気持ちよく歌えるようになっているんです♪

 

リラックスした深い呼吸の練習方法

では、次は「リラックスした深い呼吸」の具体的な練習方法をご紹介してみますね。

簡単にできるので、ぜひトライしてみてください!

まずはリラックス

深い呼吸をするためには、上半身の筋肉がリラックスした状態でしなやかに動くのが理想的。

どこかにぐっと力を入れる、ということはありません。

なので、まずは体全体の力を抜いて、リラックスさせます。

こちら記事のストレッチを参考にしてみてください↓

【自宅で簡単に出来るボイトレ】ブレスのためのストレッチ 以前、独学で歌が上手くなるのは、なかなか難しいをいうお話をしました。 その記事はこちら:歌が上手くなるための4...

 

腰がふくらむ感覚を感じてみる

次は、深呼吸をしながら「腰がふくらむ感覚」を感じていきます。

いくつか方法をご紹介しますね。

 

腰に手を当てて深呼吸

両手を腰に手を当てて、リラックスした状態で深呼吸をしてみてください。

イメージとしては、眠っている時のようなリラックスした呼吸です。

 

息を吸う時に、腰がふくらむ感覚はありますか?

腰がふくらむ感覚を感じられる人は、そのまま何回か深呼吸をしてその感覚を味わってみてください。

注意点としては、力を入れて、無理にふくらまそうとするのはNGです!

あくまでリラックスした状態で、腰のあたりがふわっとふくらむ感じです。

 

椅子に座って呼吸

最初のうちは、腰がふくらむ感覚を感じられない人も多いと思います。

そんな方に試してもらいたいのが次の方法。

 

まず椅子に座って(低すぎない椅子がいいです)

そして、両肘をヒザにつけます。前のめりの姿勢ですね。

その状態で、リラックスしたまま深呼吸をしてみてください。

 

この姿勢でブレスをすると、息を吸う時の「腰がふくらむ感覚」がわかりやすくなるはず。

「腰がふくらむ感覚」が掴めたら、何回か深呼吸をしてこの感覚を味わってみてください。

 

この感覚に慣れていこう

「腰がふくらむ感覚」味わえましたか?

息を吸う時に腰がふわっとふくらむこの感じが、

リラックスした深い呼吸が出来ている状態なんです!

 

ポイントとしてはこんな感じ

  • 息を吸う時に、腰やお腹まわりがふわっとふくらむ・緩む感覚
    (無理にふくらまそうとしない)
  • 上半身は常にリラックスしていること
  • 胸や肩は、自然に動いてOK(力が入ったり、無理に動かすのはNG)

リラックスした状態で、筋肉がしなやかに動いているのが理想的。

ラクで、気持ちいいな~という感覚があるとすごくいいです!

 

このようにリラックスした深いブレスが出来るようになったら、歌う前にこの呼吸を何回かしてみてください。

そうすると、肋骨や横隔膜が自然と動きやすくなって、歌う時にも深い呼吸がしやすくなります◎

 

こちらの記事もぜひ↓

【力を抜く方法】歌う時に一番大切なことは「リラックス」【ボイトレ解説】 \全国どこからでも参加OK/ 今日は、私が歌う時に"一番重要だと思うこと"をお伝えしようと思います。 それは「リラックス...

 

継続は力なり

腹式呼吸と胸式呼吸について、そして呼吸の練習方法をご紹介してみましたがいかがでしたか?

 

ご紹介したのはとっても簡単な練習方法ですが、

呼吸というのは、すぐに深めるのは難しいんですよね…

なので、継続がとても大切です!

歌う前や、日常の中でも気づいた時に少し深い呼吸をしたりしてみてください。

こうやって継続していくと、少しずつ深い呼吸ができるようになります!

呼吸が深まると、本当にラクに気持ちよく歌うことが出来ますよ~♪

 

ちなみに…私のオンラインレッスンでは、

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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/

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永井友梨佳
声楽講師/ボイストレーナー。ソプラノ歌手。
鳥取県米子市出身。京都市立芸術大学音楽学部声楽専攻卒業。

ストアカ プラチナバッジ獲得講師。レッスン受講者からの評価は、平均☆4.97をいただいています(レビュー件数200件以上)
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