曲の紹介

「二番目に言いたいこと」作曲:なかにしあかね、作詞:星野富弘

ソプラノ/アウトリーチ専門演奏家の永井友梨佳です♩

 

ネオクラシカルな日本のうた ご紹介シリーズ!

本日は、なかにしあかね作曲・星野富弘作詞の「二番目に言いたいこと」です。

歌曲集「二番目に言いたいこと」の最終曲(7曲目)となります。

 

作曲のなかにしあかねさんって?

このブログでも多く取り上げている大好きな作曲家さんです。

詳しくはこちらをぜひ↓

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作詞の星野富弘さんって?

詩人であり、画家でもある星野富弘さん。

一度読んだら忘れられないような詩や絵ばかりです。

詳しくはこちら↓

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先日、星野さんの個人美術館「富弘美術館」にも行ってきました!!

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「二番目に言いたいこと」の歌詞

では、歌詞をみてみましょう。

 

二番目に言いたいことしか

人には言えない

一番言いたいことが

言えないもどかしさに堪えられないから

絵を描くのかも知れない

うたをうたうのかも知れない

それが言えるような気がして

人が恋しいのかも知れない

 

詩・星野富弘

 

本当に、すてきな詩です。

今回、改めてこの歌詞を味わって読んでみたのですが、

「二番目に言いたいこと」という言葉。

とても面白い概念というか…よく考えたら今までに聞いたことのない言葉ですよね。

私が「二番目に言いたいこと」ってなんだろう、と考えてみたり。

 

「二番目に言いたいことしか 人には言えない」

うん。

たしかに、人に一番言いたいこと・伝えたいことって、自分ですら自覚できていなかったり、

身近な人や大切な人ほど、

普段、一番言いたいことは言えていないような気がします。

 

この詩の原画

この詩は、星野富弘さんによる原画があります。

こちらに引用させていただきますね。


(「新編 四季抄 風の旅」星野富弘・著 P.79 より引用)

葉っぱと、言葉が、連動するようにうねっているのがとても素敵。

詩と一緒に描かれている花は、むらさきつゆくさです。

今にも咲きそうなつぼみがたくさんあって、少しだけ咲いた花もとてもかわいいですね。

むらさきつゆくさは梅雨の時期に咲く花で、たくさんのつぼみがあり、

花は朝に開いて夕方には閉じてしまうそう。

梅雨の雨の中に咲く花をみて、星野さんは何を感じたんでしょう…

 

短いけど、印象に残る曲

この曲は、演奏時間にすると2分程度の、とても短い曲です。

でも、その短い中にぎゅっと凝縮されたような、一度きいたら印象に強く残る曲だと思います。

また、この曲は歌曲集の最終曲なんですよね。

ピアノの前奏は、映画のエンドロールのように、やさしくじんわり染み渡ります。

ほんとだいすき…

歌いだしは、ゆっくり語りかけるように始まり、

「もどかしさに堪えられない」から、どんどん盛り上がっていきます。

この盛り上がりも本当にきもちよくて、ぐっと引き込まれていきます。

そして、最後は美しいピアノにのせて

うたはヴォカリーズで終わります。

短いながらも、大きな盛り上がりの山があって、心に迫る曲です。

 

ソプラノ 西由起子さんによる解説

前回、同じ歌曲集の「いつだったか」でもご紹介しましたが、

[blogcard url=”https://www.yurikanagai.com/2020/10/29/when-was-it/”]

 

この歌曲集をなかにしあかねさんに作曲依頼された、

ソプラノ歌手の西由起子さんによる解説を、今回も少し引用させて頂こうと思います。

 

この「二番目に言いたいこと」に関しては、最後のヴォカリーズの部分について言及がありました。

こちら↓

西さんは、このヴォカリーズの部分を「言葉に出来ない思い」の表現とされているんですね。

西さんもおっしゃっているように、「言葉に出来ない思い」って本当に人それぞれだから

歌う人によって全く違う表現になりそう。

それに、聴く人によっても感じ方はひとそれぞれですよね。

 

なかにしさんの曲は、

歌う人や聴く人による、それぞれの解釈を大切にされているところがあります。

ヴォカリーズも、あえて言葉を指定しない。そこは、歌う人それぞれに任されている。

こういうところが、大好きなんですよね。

決めすぎないことを楽しむというか、歌う人の個性を大事にするというか。

自由に表現できるこの曲たち、なかにしさんのスタンスが本当に素敵だと思います。

 

また、最後のピアノパートに対して

「オルゴールが鳴っているような音色で」という表現は、さすが西さん…!

私も真似させてもらいます!笑

(ちなみに私の場合は「天国に昇っていくような感じで」とお願いしていました(*’ω’*)

 

おわりに

たった2分の曲で、ここまで語れるというのはどういうことでしょうか(笑)

それほど魅力的だし、内容の濃い一曲だと思います。

また、歌い手の力量や表現力が試される曲だとも思います。

さらに精進して、もっと伝わるような歌がうたいたいな。

これからも大切にうたっていきます。

 

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永井友梨佳
声楽講師/ボイストレーナー。ソプラノ歌手。
鳥取県米子市出身。京都市立芸術大学音楽学部声楽専攻卒業。

ストアカ プラチナバッジ獲得講師。レッスン受講者からの評価は、平均☆4.97をいただいています(レビュー件数200件以上)
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