今日ご紹介するのは、木下牧子作曲・岸田衿子作詞の「竹とんぼに」です。
歌曲集「花のかず」の7曲目となります。
作曲の木下牧子さんって?
このブログで一番多く取りあげさせてもらっている、大好きな作曲家さん。
くわしくは、ぜひこちらの記事をご覧ください。
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作詞の岸田衿子さんって?
岸田 衿子(きしだ えりこ、1929年1月5日 – 2011年4月7日)
詩人・童話作家。東京芸術大学美術学部卒業。
特に、絵本を多く書かれた作家さんです。
また、アルプスの少女ハイジの「おしえて」や、
あらいぐまラスカル、フランダースの犬など、有名なアニメ主題歌の作詞もされています。
そしてなんと、妹は女優の岸田今日子さん。
父は劇作家で、従弟も俳優さんと、芸術一家だったようです。
また、一時期はあの谷川俊太郎さんともご結婚されていた時期があったよう。
超一流の方々と共に暮らしていたんですね…すごい。。
「竹とんぼに」の歌詞
では、歌詞をみてみましょう。
竹とんぼに
なるべく 高く
なるべく 遠くって
いいきかせたけれど
もし ほんとに
行ってしまったら どうしよう
とんぼより 飛行機よりも
空がすきになったら どうしよう
地平線をこえて
まひるの星に あいに行ったら
こっそり もどってきて
なるべく 高く
なるべく 遠く
でも ここをわすれないで
岸田衿子・詩
子供向けの作品が多い岸田衿子さんですが、この歌曲集の詞はそうではないようです。
なんだか、思春期の頃を思い出すというか
中高生のころの甘酸っぱい気分になったのは私だけでしょうか…?
その頃の、未来への希望や可能性はどこまでも広がってゆくんだけど
なんとなく不安なあの感じ。
すごく懐かしく、少しむずがゆいような気持ちになります。
忘れられない、前奏のテーマ
この曲を知ったのは、演奏会で後輩ちゃんが歌っているのを聴いて。
すごくいい曲だなあと、とても印象に残りました。
特に、ピアノの前奏が忘れられなくて。
作曲の木下牧子さんのOfficial YouTubeに演奏が載っていたので
お借りしますね↓
木下牧子さんは、この歌曲集についてこのように語られています。
歌曲集《花のかず》は、シンプルな言葉で奥深い世界を描き出す岸田衿子さんの詩をテキストに、優しさ、切なさ、幻想、言葉遊びのユーモア、といったさまざまな表情を9編にまとめたものです。
一見シンプルでわかりやすい譜面ですが、独特の和声進行やフレーズの長さを持っており、短いながらそれぞれにドラマがあります。
(音楽之友社・木下牧子歌曲集Ⅱ p.2より引用)
この曲も、楽譜にすると2ページのみのとても短い曲ですが
木下さんがおっしゃるとおりその中にしっかりストーリーがあって
とても印象に残る一曲です。
初めて聴いた時からそうですが、繰り返し出てくる前奏のテーマが本当に素敵でだいすき。。
そして、歌詞の世界観そのままの、みずみずしさや初々しさが感じられる曲だと思います。
おわりに
今回この記事を書くにあたり色々調べてみて、
あまり知らなかった岸田衿子さんが、とても気になる存在になりました。
色んな人生経験をされていそうだし、ほかの詩や、絵本も読んでみたい。
このブログを書くうちに、どんどん気になるひとが増えていっています(笑)
(やなせたかしさんの本も借りてまだ読めてません(笑)
すばらしい作品はまだまだあると思うので、これからもたくさん出会っていきたいです。
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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました♪