ネオクラシカルな日本のうた、曲解説シリーズ♪
今回ご紹介するのは、木下牧子作曲・まどみちお作詞の「おんがく」です。
作曲の木下牧子さんって?
この曲の作曲は、現在も活躍されている大好きな作曲家、木下牧子さんです。
木下牧子さんについては記事を書いていますので、こちらご覧ください
作詞のまど・みちおさんって?
まど・みちお(1909年11月16日 – 2014年2月28日)は、日本の詩人。
本名は石田 道雄(いしだ みちお)。25歳のときに北原白秋にその才能を認められ、33歳のときには太平洋戦争に召集された。詩作りは20代から始め、以来生涯にわたって詩を作り続けた。創作意欲の源は、政治・行政・教育・経済・戦争などに対する不満である。「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」などの、そのおおらかでユーモラスな作品は童謡としても親しまれている。表現の前に存在があるという意味で「存在の詩人」とも称された。
有名な童謡の詩だと、「ぞうさん」や「一年生になったら」など。
また、私が小学校の頃には国語の教科書に詩が載っていて、朗読したりもしました。
(今も載ってるのかな?)
幼心にも、すてきな詩だなあと感じていた記憶があります。
「おんがく」の歌詞
では、「おんがく」の詩をご紹介しますね。
おんがく
かみさまだったら
みえるのかしら
みみを ふさいで
おんがくを ながめていたい
目もつぶって 花のかおりへのように
おんがくに かお よせていたい
口にふくんで まっていたい
シャーベットのように広がってくるのを
そして ほほずりしていたい
そのむねに だかれて
まど・みちお 詩
この詩を味わって読んでみると、「おんがく」そのものへの根本的な喜びや、嬉しさを感じます。
まど・みちおさんは太平洋戦争にも召集されているんですよね。
その時は創作活動も思うようにはできなかったはず。
そう思うと、この詩からは芸術活動や音楽への「渇望」「飢餓感」といったようなものも感じられます。
優しいようでいて、すごく強い言葉たちだな、と思いますね。
この曲の私的魅力
この曲は、もともとはアカペラ合唱曲として作られました。
木下牧子さんのYouTubeチャンネルに、合唱のすばらしい音源があったので引用しますね。
こちらの合唱版がもともとあったのですが、
歌曲版の要請が多かったため、編曲されて歌曲版が誕生したそうです。
その歌曲版を、演奏会で歌わせてもらいました!私の演奏です↓
歌曲版のピアノの前奏がとっても好きなんですよね~。
特に歌いだす前の1小節~歌いだしが、美しすぎてとっても快感(*´ω`)
思わずにやけてしまいます。。
木下牧子さんの歌曲はどれもピアノが本当に素敵で、一瞬でその世界に入ってしまうような感じ。
本当にすてきです。
後奏もとても素敵。かみさまがいる天国に昇っていくみたいな、そんなイメージが湧いてきます。
おわりに
「おんがく」って、究極の曲名だと思います。
そしてこの曲は、この曲名にふさわしい、素晴らしい詩と曲だなと改めて感じました。
ちょっと特別な場面でうたいたい、とっておきの一曲ですよね。
これからも、大切に歌っていきたいです♪
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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました♪